月の光に響く時
「ところで、持っていた短刀はどうしたんだ?石も」

「え?」


そういえばいつの間にか無くなっていた。


「蒼家の城で目が覚めた時には既になかったけど・・」


分が悪そうに桜鬼は頭を掻いた。


「そうか。恐らく律鬼が持ってるな」

「そうなんだ・・」

「あれは取り返さないとならない。絶対に」

「ど、どうなるの?」

「・・・」



なんでそこで黙るのー!?

桜鬼はそのまま一人で考え事を始めてしまった。

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