月の光に響く時
「月の力を制するものが鬼の頂点を制する事が出来る」

「え?」

「・・・と言われている」


言われているだけ?


どうやら私に対して言葉を選んでいる様だった。

まだまだ秘密は隠されている。


「とにかく取り返さねえと。また律鬼とやりあうしかねえ」

「そ、そんな・・危険じゃ」

「お前は何もしなくていい。俺に少しだけ力を分けてくれれば」

「あ・・」


律鬼さんにキスをされ、眠らされた事を思い出す。

アレをやるの!?この人に!?

私そんなに軽い気持ちで誰とでもキス出来ないよーーーっ


「それは・・ちょっと・・」


思わず顔を背けてしまった。

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