月の光に響く時
ジロ。

突然至近距離で睨まれる。


「お前、律鬼には出来るのに俺には力を貸せねえとか言わねえよな?」

「えっ・・ちち、違います!あのっ・・あれは不意をつかれて」


しどろもどろな私だ。


「不意だ?俺というものがありながら簡単に唇許してんじゃねえぞ」

コン。と

でこをピンされた。


そんな事言われてもあれは完全なる不可抗力だし!!


「嫉妬すんだろうが。クソ・・あいつマジで許せねえ」


急に拗ねた顔になっている。

自分に正直なのねこの人。

それになんだか温かい。どこか優しい口調だ。

前世の私はそんなとこが好きだったのかな?

だったら私のお願いをきいてくれる可能性にかける!!

この人が私に優しいのなら!!
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