月の光に響く時
桜鬼は私を抱きかかえたまま庭へ降りた。
今は真昼だ。
鳥のさえずりが聞こえる。
いたっていつもの日常の様だ。
「誉、先に行け」
「はっ」
誉は忍び足で音を立てずに颯爽と家の中に入っていった。
「・・・気配を感じる」
とぼそりと桜鬼がつぶやく。その言葉に自分の体が更に怯え震える。
「え?」
「蔵の方だ。鬼がいる」
ドキン
「桜鬼・・」
「大丈夫だ。ただの雑魚なら一瞬で消せる。・・・だが・・」
だが?
話すを止め、桜鬼はゆっくりと蔵に向かう。
今は真昼だ。
鳥のさえずりが聞こえる。
いたっていつもの日常の様だ。
「誉、先に行け」
「はっ」
誉は忍び足で音を立てずに颯爽と家の中に入っていった。
「・・・気配を感じる」
とぼそりと桜鬼がつぶやく。その言葉に自分の体が更に怯え震える。
「え?」
「蔵の方だ。鬼がいる」
ドキン
「桜鬼・・」
「大丈夫だ。ただの雑魚なら一瞬で消せる。・・・だが・・」
だが?
話すを止め、桜鬼はゆっくりと蔵に向かう。