月の光に響く時
「愛しき者よ」


「・・・?」


男は突然私の髪を撫で、頭に口づけしてきた。


「またこうしてお前に触れる事が出来ようとは・・感極まった」


「あ・・の・・」


男は自分の羽織を私に被せる。


「行こう。城へ」


「城??何?なんですか?いみふ・・」


ぎゅっ。

と突然抱きしめられ、私の体は硬直した。


「ちょ・・」

「この積年の想い・・今度こそ・・」

「い・・いやっ!!!」


怖い!!!
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