切なくて…逢いたくて…涙
そして1か月半が経った

結婚式は飛龍さんのご両親がキャンセルは
しないでいて下さった

今日…晴れて結婚式を挙げます

私には親がいないので…バージンロードは
晴人先生と歩く

扉の前で

「千秋ちゃん
綺麗だよ…幸せになれよ」

「ありがとうございます
私を支えて頂きありがとうございました
心療内科の先生が教えて下さいました
私の心がバラバラになった時も
いつも側にいてくれていた事
いつも助けてくれて…」

涙が出てきて言えなくなってしまった

「泣くのはまだ早いよ」

そう言って優しく涙を拭いてくれた

あ〜こうやっていつも涙を拭いて
くれていたんだ
心が泣いていた時も…
ありがとうございます晴人先生

私は飛龍さんの記憶が戻った事で
心療内科を卒業した

「飛龍に渡したくないなあ…
1度だけ…最後に…抱きしめてもいい⁇」

「はい」

ファっと抱きしめられた

「好きだったよ」

小さな…小さな…声が聞こえた

身体が離され

「よし!」

私は晴人先生の腕に自分の腕を絡ませた

そして扉が開いた

あの先に愛しい人が待っている

1歩1歩貴方に近づいて行く

ようやく貴方の横に立てました











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