切なくて…逢いたくて…涙
私の祈りは天には届かず…

「もしよかったら
昨日のお礼に食事おごらせて下さい」

はあ⁇何を言い出すの⁇
社長と食事なんかしたら何をされるか…
それに伊藤さんもいるのに…
伊藤さんに迷惑がかかる

ここは急用を思い出した振りをしよう
顔を上げて伊藤さんを見た

「あっ!そうだ!
伊藤さん…すみません…私…
用事があるのを忘れてました
また食事誘って下さいね
お疲れ様でした〜」

逃げる様にその場から離れた

「千秋ちゃ〜ん」

名前を呼ばれた声は聞こえたが
振り返らず走った

誰にも見られてないよね…
聞かれてないよね…









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