切なくて…逢いたくて…涙
お昼になってしまった
ロッカールームでお弁当を食べてから
伊藤さんに医務室に呼ばれてる事を伝えた

気が重い…深呼吸をして
医務室のドアをノックした

「どうぞ」

声がしたので中に入った

「千秋ちゃん
待ってたよ!来てくれないと思ったよ
座って座って」

「はい…ありがとうございます」

緊張する〜病気でもないのに…
ただの清掃員が…こんな所に来て…
やっぱり来なければよかった…

「美味しいお菓子もらったから」

紅茶とお菓子をテーブルに用意してくれた

「ありがとうございます」

紅茶を一口飲むと

驚いた…昔…父と母が生きていた時
よく飲んでいた紅茶
懐かしくて…涙が出てきた

「どうしたの⁇」

晴人先生は驚いた顔をしていた
そうだよね…急に泣くんだもんね…

「いえ…あまりの美味しさに驚いて…」

「そんなに喜んでもらえて嬉しいよ」

たわいもない話をした

気がつくとと30分くらいたっていた
慌ててカップとお皿を手にして

「ごちそうさまでした」

席を立った

「どういたしまして
カップとお皿ちょうだい
早く仕事に戻らないと」

「すみません…」

カップとお皿を晴人先生に渡した

「お仕事頑張って」

「はい…
ありがとうございます」

医務室を後にした

とりわけ何を話す訳でもなかったけど
たわいもない話に私は癒されていた













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