切なくて…逢いたくて…涙

通用口を入ろうとした時

「城田さん」

社長の声がした

急いで入ろうとしたら腕を掴まれて
引っ張られ社長に抱きしめられた

「あのう！離して下さい！」

「いやだ！昨夜はどうしたんだ⁇
行くと言ったはずだ！」

「それは社長が勝手に言われたんです」

「何かあったのかと思った…心配だった
よかった〜無事で…ちなみに
どこに行っていたんだ⁇」

切なく言われた

そんな切ない声で言わないで下さい
私の胸が苦しくなります
社長に迷惑がかかるから会えないんです…

「彼氏の所です」

とっさに嘘をついた

「彼氏⁇」

驚いたのか身体を離された

「はい！
彼氏に誤解されるので困ります
社長が私に声をかけて下さる事
アパートに来られる事
本当迷惑なんです
仕事があるので…失礼します」

社長の手を払い通用口を入った

涙が出てくる
どうして…こんなにも胸が苦しいの…
涙を止めないと…止まらない
トイレに入り声を殺して泣いた

気持ちを落ち着かせてから
ロッカールームに向かった