切なくて…逢いたくて…涙
今日は休み

家賃がないだけでお金に余裕が出来た
貯金も少しは出来た
だから今日は買い物出かける事にした
自分へのご褒美

ここに来て初めてかな…
出かけるのは…

マンションから出て歩いていると
小さな雑貨屋さんがあった

可愛い〜吸い込まれるように
中に入った

どれもこれも可愛い〜
つい夢中で見ていた
うわ〜これなんか社長みたい…

うわ〜何考えてるの…
社長を思い出すなんて…バカ千秋

店を出て歩いていると…なんだか楽しい
久しぶりに楽しいと思ったかな

「城田さん⁇」

この声は…
今…さっきまで考えていた人の声
何で⁇

こんな所で会うなんて…
普通に接しよう…うん…

「お久しぶりです」

頭を下げた

久しぶりでヤバイ!ドキドキしてしまう
顔が上げられない…

「1年ぶりですね
元気でしたか⁇」

社長の優しい声
勇気を出して顔を上げた

「はい
社長もお元気そうで」

私…普通に喋れてるよね…

なんか社長…顔が幸せそう
うまくいってるんだ彼女と…
なんだか胸がチクッとする

「そうだね〜
好きな人をやっと捕まえられそうだからね…」

そうなんだ〜
好きな人を捕まえられそうって事は
結婚するって事だよね

「そうですか…」

顔引きつってないよね…

これ以上ここにいられない
苦しい…早く行かないと…

「それでは失礼します」

頭を下げて行こうとすると

「待って!
これから何か用事がありますか⁇」

「はあ⁇……え〜
少しショッピングをしようと思ってて」

関わらない方がいい

「じゃあ少しの時間を俺にくれませんか⁇」








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