切なくて…逢いたくて…涙
「千秋さん…身分とか関係ないですよ
周囲は財閥だからそれに見合った相手を
選ぶ様に言います…でも…私も妻もそんな事
望んでないんです
本当に心から自分が信じた人と
寄り添わなければ幸せにはなれません
愛する人と結婚して幸せだからこそ
黒川を守れるんです
そして安心して仕事が出来るんです
私達は黒川を守る以前に飛龍が
幸せになる事を願ってました
親バカと言われますが…
親は子どもの幸せを願うものです
だからこそ千秋さんなんです
バカ息子をよろしくお願いします」

何も言わなかったお義父様が
そう言って頭を下げた
私も頭を下げた
それと同時に涙が溢れてきた

こんなにも飛龍さんはご両親の愛情を
受けて育ってきたんだと…















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