そして最後の嘘をつく
彼のお墓が出来ると毎日仕事の帰りに
お墓詣りをするのが日課になった。

そこでは他愛もない話をしたり、
ちょっとしたプレゼントを置いて帰る。

冷たい風が吹いて、私が
お墓に供えた写真を巻き上げる。





速水くんが、空を見上げる写真。







私が彼にあげたカメラで撮った、
最初で最後の写真だった。


                 Fin.
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