そして最後の嘘をつく
状況が理解できないまま
スマホ片手にキッチンに立っている。

田舎から出てお洒落な都会に行きたいと
無理を言って1人暮らしをしている
僕は、自分の部屋に彼女を
招き入れることになってしまった。

原因は、さっきの質問に対する返事だ。

『君は何をくれるの?高校生くん。』

その言葉に僕はこう答えた。

『じゃあ、僕は如月さんに
お風呂と暖かいご飯をあげますね。』

僕の予定では後日、ということ
だったのだが何故か如月さんが
うちまでついてきてしまったのだ。

こうなったら仕方がない、
というわけで如月さんには先に
お風呂に入ってもらっている。

料理が得意なわけではないから
簡単そうなメニューを探して作る。
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