和菓子が繋ぐラグジュアリー。

結局そのまま抱かれてしまった。
 途中でお姫様抱っこをされてベッドに移動してくれたが
何度も何度も私を抱いてきた。

目を覚ました時は、朝になっていた。
 カーテンの隙間から光が漏れていた。
隣を見ると華京院様は、私を抱き締めた状態で寝ている。

 昨日華京院様と……。
昨日の事を思い出しただけで身体が火照りそうだ。
 慌てて起き上がるとシャワーを浴びようとベッドから出ようとした。

 本当は、恥ずかしいから早く帰りたいけど、帰ったら
また怒るだろうし……。
 するとその時だった。いつの間にか起きた華京院様が
慌てて私の腕を引っ張ってきた。

「何処に行くんだ!?」

「あの……シャワーを浴びに……」

私は、驚いてしまった。いつ起きたのかしら?
 華京院様は、ハァッと安心したようにため息を吐くと
一緒になって起き上がってきた。
 シャワー浴びてきてもいいのよね?

恐る恐る近くにあるバスローブを着ようと手を伸ばす。
 そして着ていると華京院様もバスローブを着ていた。

「シャワーなら俺も一緒に浴びる」

「えっ……えぇっ!?」

 何故そうなるのかしら?
またもや驚くことを口に出す華京院様。一緒って……。
 華京院様は、私の表情を見ると眉にシワを寄せてきた。

「……何だ?俺と一緒だと不満か?」

「いえ……そんなことは……ありませんが」

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