和菓子が繋ぐラグジュアリー。
不満とかではない。ただ一緒にシャワーとか
余計に恥ずかしいじゃない。
私は、どうしたものかと困惑する。
社長は、そんな私を見るとクスッと笑うと
さっさと浴室の方に行ってしまった。
あ、追いかけないと。
咄嗟に私は、追いかけてしまった……。
結局、一緒にシャワーを浴びた。
しかしシャワーで終わる訳はない。
浴びながらキスは、されるし触れてくる。
再び抱かれてしまった……。
うぅっ……腰が痛いしのぼせた。
ベッドで横になっていたら華京院様は、ルームサービスを
頼んで持ってきくれた。
「少しでも食べられるか?
お店には、俺から電話をしておいたから
今日は、そのまま帰って休め」
「えっ……だ、大丈夫です。まだ見習いだし」
まだ入ったばかりなのに休む訳にはいかない。
慌てて立ち上がろうとしたが痛みでよろけそうになる。
すると華京院様が受け止めてくれた。
「危ない。そんな状態で無理するな!
店も大丈夫だと言っていたし……ほら
大人しくこれを食べろ」
華京院様は、そう言うとベッドに戻されルームサービスで
頼んだサラダを小皿に盛り付けて私に差し出してきた。
「あ、ありがとうございます……」
その後も料理を取り分けてくれたり
飲み物を持ってくれたり甲斐甲斐しく世話をしてくれた。
何とか言うかマメというか面倒がいいかも。
もしかして原因が自分だから悪い思っているのかしら?
意外だと思ったが何だか嬉しかった。
その後。華京院様は、仕事があると言うので
私は、タクシーで帰ることにした。
良かった……帰りまで送ってくれるなんて言ってきたら
申し訳ないし、知られたくないし……。