和菓子が繋ぐラグジュアリー。
そしてオフィスビルに向かった。
いつもの通りに社長室に通され入ると何やら
電話で揉めていた。何があったのかしら?
揉めてるなら入りたくないなと思ったが
話しは、どうやら華京院様の母親で会長夫人ようだ。
「だからそんなのには、花恋には同席させられない。
俺達のことは、放っておいてくれ!」
それだけ言うと電話を強引に切ってしまった。
えっ……私のこと?
同席がどうとか言っていたけど……?
何だか嫌な予感がしてきた。
華京院様は、ため息を吐くと乱暴に椅子に座った。
かなりお疲れと悩んでいるようだった。
一体何を言われたのかしら?
「あの……何かありました?」
私は、不安そうに理由を聞くことにした。
すると華京院様は、眉にシワを寄せてこちらを見てきた。
「来ていたのか。気にするな……俺がどうにかする。
母が今度のお茶会にお前を連れて来いと行ってきたんだ」
「……お茶会ですか?」
お茶会とは、どういう形式のことを言っているのかしら?
和洋とか色々あるが……。
「来週の日曜日に海外のVIP達が来る。
そこの社長達は、日本の文化が大好きなのだが
テナントの屋上でお茶会をすることになったんだ。
茶菓子も、もちろん如月のを使うつもりだが
母は、その茶会にお前も参加してお茶を点てろと言っているんだ!」
「私がですか!?そ、そんなの無理です」