和菓子が繋ぐラグジュアリー。
自分は、今どうするべきか考える。そうだわ!
華京院様が朝食を作るといいキッチンに立っている間
私は、シャワーを浴びさせてもらうことになったのだが
その時にあるところに電話をした。
自分の力を最大限に出すためには、
自分の欠点を直さなければいけないと思ったから。
しかし、また新たな問題点が……。
それは、その後にお店に出勤した時に起きた。
女将さんに華京院様のことを話した。
本物の恋人になれたことは、凄く喜んでくれたのだが
するとある課題を出してきた。
「せっかくだから、そこに出す茶菓子を花恋ちゃんが
作ってみたらどうかしら?」
「えっ……えぇっ!?私がですが?」
無理ですよ……私は、まだ半人前だし。
まだここに再就職したばかりで経験が浅い。
これから、もっと経験を積んで実績を上げないと……。
盛岡さんも心配そうに女将さんを見るが
女将さんは、名案とばかりにニコニコしていた。
「あら、これも修行の内よ?
ここで美味しい茶菓子を出して認めてもらえたら
婚約者としてだけではなく和菓子職人としても実力を認められるってことだから」
確かに……そうだけど。
チラッと盛岡さん達に助けを求める。
無理ですよね?だって、まだここの味を習得出来てないもの。
最近では、配達ばかりさせられているし。
「如月の味は、盛岡さんに手伝ってもらえばいいわよ。
まず経験を通して学ばないと。盛岡さんも頼みましたよ?」
「だ……そうだ。頑張れよ。花恋ちゃん」
そ、そんな……。
助けを求めたはずの盛岡さんまで言われてしまう。
いくらなんでも見習いに作らせて大丈夫なのだろうか?
不安しか残らないよ……。
だが言われた以上やらないといけない。
女将さんは、静かな圧力に押されてしまった。
とりあえず厨房に行くと仕込みを手伝いながら盛岡さんと相談する。