和菓子が繋ぐラグジュアリー。

白あんの粗熱が取れたら、小分けにして
冷蔵庫または冷凍庫で保管しておけばいいし
色をつけたい時は、その後に天然食用色素を入れると
綺麗な色になる。

 簡単に作る方法もあるのが、さすが如月は、
高級和菓子店なだけはあり手間と時間をかけて作る。
 そして問題のねりきりだ!

何がいいかしら?
私と華京院様の共通点?いや……如月としての品かしら?

 外国のVIPで、日本が好きらしいし
日本らしい方がいいわよね。四季とか、花とか。
あ、そうだわ。花……!!

 よく考えてみたら私の苗字や名前もだが
華京院様にも花に関係している。
 蓮の花とかいいかもしれないわね。
桜も日本の花だし、春の季節にぴったりだ。

「私……ねりきりで花を作ります。
 私と華京院様の共通点だし春の茶会にぴったりなので」

「花か……いいんじゃないか?
 花は、見映えもいいし華やかだからな」

「はい!」

 いくつか作ってお花畑みたいにしよう。
季節の花や彩りの綺麗な花。
 素敵……きっと食べるのが勿体ないわね。

作るレシピが決まると私は、その作り方を教えてもらう。
 ねりきりは、繊細で細かい技術がいるから
見映えよく作るのには、長年の技術がいる。
まずは、蓮の花を作ろう。

 まず細かく千切り丸くした白あんを手に取ると
手のひらで平たく潰す。
 平たくした後に丸くしたピンクの白あんを包み込むようにして丸くする。
 そしてまた平たくするよう潰した。

次に中あん(小豆で作ったこしあん)を包み込み丸くする。
そして卵の型を使い窪みを作る。

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