和菓子が繋ぐラグジュアリー。
皆と力を合わせて……。
「そうなんですか……それは、ありがとうございます。
凄く助かります」
だが余計なことは言わない。
私は、ニコッと微笑み恵斗さんにお礼を言った。
すると華京院様は、張り切った様子でニヤリと笑う。
「よし。じゃあ販売開始だ!
売って売りまくれば、アイツに勝てるからな」
「はい!」
やる気に満ち溢れている華京院様を見てみると
私までやる気が出てきた。よし、頑張ろう!
販売を再開させる。
「いらっしゃいませ~お1ついかがですか?
美味しいお茶もありますよ」
私達は、呼び込みをする。
華京院様と恵斗様は、接客を担当したのだが
2人が並ぶとそのイケメン度は、さらに高くなる。
着物を着ていて美しい顔立ちをしている2人目当てで
女性客は、集まり出した。
「花恋ちゃん。お茶を点ててくれる?」
「はい」
この日のために抹茶は、私が担当することにした。
蓮見流のお茶を振る舞った。
用意をして席に持って行くと女性客の前に置く。
席もいつもより数を増やして外でも食べられるように長椅子を置いた。
「うわぁー可愛い~」
「それに美味しそう。バズりそ~う」
そう言いながらスマホで写メを撮っていた。
どうやら予想通りにインパクトを掴めたようだ!
確かに見ていても可愛らしい。