和菓子が繋ぐラグジュアリー。
周りの女性達は、そのスマイルに殺られて
次々と女性客として入れていく。
恵斗さんも物腰の柔らかさを活かして頑張ってくれた。
しばらくすると司さんが顔を出してくれた。
お寿司を差し入れに持ってきてくれた。
「わぁ……ありがとうございます」
「繁盛しているみたいだな?俺のところも混んでいるけど
別の店舗を任せられている父ちゃんや
祖父ちゃんの弟子が来てくれたから手伝えるぜ?」
「本当ですか!?ありがとうございます」
なんと司さんが手伝いもしてくれることになった。
これは、凄いことになったわ!
3人が並ぶとそのイケメン度がさらに高くなった。
キラキラして別世界の人達に見えた。
「あらあら、あの2人が並ぶと昔の主人達を思い出すわね。
華の三人衆は、今も現在なのかしらね」
女将さんが気づくと私の近くに来てそう言ってきた。
確かに、そうかもしれない。
華の三人衆の血は、確かに受け継がれているのだろう。
三人の魅力は、絶大で
その後もネットを通して話題を呼び増えて行った。
そして閉店の時間になってしまった。
結果は、数人の差で華京院様が優勝した。
本当に少しの差だったのだが皆の力も大きい。
「やった~!!」
私や華京院様だけではなく
恵斗さんや司君達も一緒になって喜んでくれた。
お互いにハイタッチをする。
こんなに皆で一緒になって喜ぶことが出来るなんて
初めてのことだった。
だが亜蘭は、納得がいかないのか激怒していた。