医師の妻としての覚悟 ~寂しさと過ちを乗り越えて…
マンションに戻った私は
旅行に持って行った 荷物を 片付け。
狂ったように 部屋の掃除をした。
出かける前にも 丁寧に 掃除した部屋は
全然 汚れていなかったけど。
まるで 自分の心を 清めるように
隅々まで 綺麗に 拭き清めた。
もう二度と 京一を裏切らない。
それに これからは 京一と
もっと本音で 向き合おう。
今までは 京一に 言いたいことを
言えなかったから…
京一は 私を 大事にしてくれるのに。
私は 何故か 京一に 負い目を 感じていた。
私だって 京一のことを 愛しているのに…
私は 京一から 与えられるばかりで。
京一のために 何もできないから。
ちゃんと 京一と話そう。
京一は 私に 何を求めているのか。
話す時間を 持てればのことだけど…
結局 京一の忙しさに 紛れて
また うやむやに なってしまうかも。
でも 私の中の 京一への思いは
確実に 今までとは 違うから。
もう 後悔は したくない…
私は 新たな決心を 秘めて
丁寧に 部屋を 整えていた。