医師の妻としての覚悟 ～寂しさと過ちを乗り越えて…

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日曜日　私は　昼過ぎに　家を出た。


以前　京一が　似合うと言ってくれた　

濃いブルーの　ワンピースを着て。


途中　美容室に寄って　髪をセットしてもらう。

鏡に写る私は　いつもより　華やかで。


少しは　モデルらしい　オーラがあるかな…


１７０センチ近い　身長は

モデルの中では　小さい方だけど。


街を歩くと　やっぱり　人目を引く。


京一は　私よりも　

１０センチ以上　背が高いから。


並んで歩いても　違和感は　ないけど。



高校生の頃は　高い身長が　嫌だったなぁ。

私よりも　背が低い男子は　いっぱいいて。


『デケーなぁ』

そんな声に　私は　傷付いた。



今は　背筋を伸ばして　堂々と歩ける。

私は　狭い世界から　飛び出したから。


成田空港まで　電車に乗ると

私は　回りから　チラチラと　見られる。


昔は　嫌いだった　そういう視線が

今は　自信につながる。


『涼子が　綺麗だから　みんなが　振り返って　見てるよ。』

以前　京一に　言われたから。


京一は　私のことを　そう思ってくれる…


それだけで　幸せだから。