医師の妻としての覚悟 ~寂しさと過ちを乗り越えて…
圭介は 出版社に所属する カメラマン。
大学生の時 私は何回か 圭介に撮影された。
その頃の私は 今より キラキラしていたのかな…
女子大生っていう 肩書があるだけで
モデルとしての 需要は増える。
若い女性に 人気の雑誌に
私は 何度も掲載されていた。
圭介に 撮影の後 誘われて。
食事をして、軽く酔って 抱かれて…
お決まりの コース。
その頃の私は それを カッコいいと思っていた。
圭介にとって 私は 遊び相手の1人なのに。
圭介の 自由な雰囲気に 私は 惹かれていた。
誘われる度に 圭介に抱かれたけど
圭介は 付き合っている意識さえ なかったはず。
私以外にも 圭介の相手は 何人もいたから…
そんな関係に 疲れて 私から 離れたけど。
それさえも 圭介には 何でもないことだった。
大学を卒業して モデル一本の 生活になると
私は 以前のような仕事が 減ってしまった。
輝きを失った私なんか
圭介は 興味も未練も持たない。
その頃から 圭介に 撮影されることも なくなって。
私達の関係は いつの間にか 終わっていた。