桜井くんはヤメテくれない
やっぱり桜井くんなんてもう知らない。
キーンコーンカーンコーン
私たちの会話に割り込むように鳴り響くチャイム。
それと同時に桜井くんも立ち上がる。
「それじゃ、先に教室戻ってるから春野も早く来なよ。」
「う、うん」
「おれ、弥生ちゃん居ないのさみしーから」
っ!また平気な顔してそうゆうこと言う。
サラッと言うのどうにかならないの。
「わ、分かったから早く行って…!」
これ以上桜井くんと居たらほんとに心臓が持たないよ。