桜井くんはヤメテくれない
桜井くんと喫茶店
「弥生〜、体調悪いの気付かなくてごめんね。大丈夫だった?」
早速教室へ戻ると澪が心配そうな顔で近付いてきた。
あっ、そっか。私、体調悪いことになってたんだった。
うぅ、なんだか心が痛い…。
「う、うん!バッチリだよ!!」
胸の前でおっけいのポーズを見せると澪は安心したように息を吐いた。
「私こそ心配かけてごめんね。」
大親友にこんな顔させるなんて失格だ。
次からは居眠りなんてしないから。
静かに胸の中で澪のために誓った。
決して桜井くんに怒られたからじゃない。