私は、この人の妻?

···入籍


海斗さんとの入籍を
園長先生、主任の泉先生
事務の先生、美穂先生にした。

美穂先生は、知っているだけに
驚きと心配を口にしたが
詳しくは後でとなった。

式は、今年度が終るまで
やらずに入籍だけを先にしましたと。

園長先生をはじめ他の先生方からも
お祝いを言って貰えた。

「穂乃華、どういう事?」
と、美穂先生。
それから、美穂先生に
全てを話した。
最後まで聞いてくれた
美穂先生は、
「そう。そんな事になっていたんだ。
穂乃華は、今、幸せ?」
「はい。幸せです。」
そう答える私に
「穂乃華の顔を見てわかったのだけど
言葉にして聞きたかったの。
幸せになりなさいよ。
でも、もし何かあったら
話してよ。」
と、言って貰えて
「はいっ、ありがとうございます。」
と、美穂先生に抱きつくと
美穂先生も抱き締めてくれた。

今日は、海斗さんは遅くなると
連絡があったから
おばあ様の家へと帰った。
今、佳寿ちゃんの家はリフォーム中で
佳寿ちゃんは、おばあ様の家に
暮らしているから。

佳寿ちゃんの部屋や制作室は、
そのままにして。
私と海斗さんの住む所を作っていた。
海斗さんと私の意見を取り入れて。
私は、佳寿ちゃんの家が大好きだから
それを壊さないように
進めて貰っている。
夫婦の部屋・家事室・子供部屋
リビングと小さなキッチン
お風呂・トイレ
クローゼット

佳寿ちゃんと一緒に料理が
できるように元のキッチンを広く
使いやすいように。
後は、佳寿ちゃんの使いやすいように
トイレやお風呂、寝室をする。
私の両親と海斗さんが
支払いを全て行ってくれた。

おばあ様の作った夕飯を三人で
食べながら、保育園の話をすると
おばあ様も佳寿ちゃんも
喜んでくれた。

お風呂に入り
各々の部屋へと戻り眠りに着く。

暫くすると
海斗さんが私の布団に入ってきた
「··お帰り··なさい··」
「うん、ただいま。遅くなってごめん。」
と、言う海斗さんに
ううんと首をふりながら
海斗さんの方を向くと
海斗さんがギュッと抱き締めてくれて
安心してそのまま眠ってしまった。

海斗は、陸人を抱いた後に
体を何度も洗い穂乃華の布団に入った。

自分の布団もあるが
穂乃華と一緒に寝たいから
いつも海斗の布団は使わずにいる。

今までは、陸人を抱いたら
そのまま寝ていた自分が
綺麗にしないと穂乃華の元に
行っては行けないと思えて····

穂乃華のおでこや頬にキスをして
穂乃華を抱き締め眠りについた。

陸人は、ベッドから出て行く
海斗を寝たふりをしながら感じていた。

海斗は、シャワーを浴びて
着替えをして部屋をでた。

海斗が出た後、自分もシャワーを
浴びながら涙が止まらなかった。

今までは、脱いだ物は
そのままで陸人が片付けていたが
全てを持ちかえっていた。

それに置いてある
スーツや着替えも
ほとんど無くなっていた。
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