私は、この人の妻？

２話

···穂乃華 side

私は、今日
おばあ様である佐代さんに
呼ばれておばあ様のお家へ

「おばあ様、穂乃華です。」
書道家のおばあ様は、
作業部屋にいると思い

「穂乃華かかい？
こっちにおいで。」

「は～い。」

おばあ様のそばに行くと

「お帰りなさい。穂乃華。」
「ただいま戻りました。」
と、挨拶をして
勝手しったるおばあ様の
キッチンでお茶を入れる。

「ありがとう、穂乃華。
穂乃華の入れた、お茶は美味しいね。」

毎回、おばあ様は
こう言ってくれる。

「穂乃華、仕事は忙しいの？」
「うん。毎日バタバタです。」
と、話していると
おばあ様から紙を渡された。

私は、なんだろうと思い
その紙を見ると
それは紙ではなく写真だった

その写真には、男性が写っていて
それは、それは、
きれいな顔をされていた。
少し怖い印象は拭えないけど。

「おばあ様、こちらの方は？」
「佐山　海斗君と言うんだ。
私の大親友のお孫さんで28歳。
穂乃華のお見合い相手だよ。」
「えっ、ええっ？！」
「うるさいよ、穂乃華
お見合いは、今度の日曜日だから。」
「おばあ様！」
「だって、穂乃華は彼氏も
いないのでしょう。
海斗君もいないみたいで
佳寿が心配してるの。
嫌なら、断れば良いから」
「それなら、最初から。」
「私の顔をたてると思って。」
と、おばあ様。

おばあ様が大好きな私には
それ以上は言えなくて
「わかった。でも断る確率大だからね。」
「そうかい。会ってくれるかい？
それなら、佳寿に連絡しなくちゃ。」
と、言うおばあ様の嬉しそうな顔をみたら
会うだけだから、良いか
と、思ってしまう私は
おばあ様に弱い。