私は、この人の妻?
···陸人 side
その日は、接待であんまり
飲んでいなかったので
マンションに戻って
ベッドで······
だが······
海斗が····また····
「ほのか」と言ったので
「ほのか、ほのかって
うるさいんだよ。そんなに好きなら
あの女の所に行けよ。」
と、海斗の頭を叩いて
海斗から離れて
陸人は、マンションを出た。
残された海斗は
自分が無意識で言っているため
なんで陸人に叩かれたのか
わからず
なんか、イラついていたのかと
シャワーを浴びて
おばあ様の家へと帰った。
おばあ様の家は、
居心地がよかったのだ。
自分のマンションから出た陸人は、
悲しみにくれていた。
「陸人か?」
と、男性に声をかけられた
それは、陸人の幼馴染みの
有馬 蕾(ありま らい)だった。
「蕾?」
「どうした?てか、久々だな?
元気にしてたか?」
「ああ、まぁ。」
「陸人、あの時は、すまん。
ずっと謝りたかった。
だけど、お前携帯変えてるし
実家にも帰ってないし
会社も知らないし。」
「もう、良いよ。
もう、忘れた。
飽きたと言われたんだから
仕方ないだろ。」
「すまん。会社からも親からも
結婚だ、身を固めろと
煩く言われてお前に当たったんだ。
本当にごめん。」
「そう、で、結婚したんだ?」
「嫌、してない。
親にはカミングアウトした。
会社には、結婚して離婚した
と、話した。
親は、びっくりしていたが
今では、なにも言わない。
姉貴が結婚して子供生んだからかな。」
「えっと、千紗ちゃんが?」
「ああ。陸人の所も妹の愛生ちゃんが
結婚して、子供生んだだろう
おじちゃん、おばちゃんも
喜んでいたぞ。」
「そうなんだ?
俺は大学の時には
話していたから
それから実家に帰ってないから。
いらないやろ?こんな息子。」
「そんな事ないだろう。
それなら、俺も同じだから。」
話が、弾み二人で飲みに行った。
それから、蕾になんであんな顔を
していたのか訊かれて
俺は、海斗との話を馴れ初めから
話した。
蕾は、
「俺のせいか?」
と、言ったが蕾のせいではない
俺は、海斗が部屋にいるかもと
蕾のマンションに一緒にいった。
蕾から
「今でも、陸人が忘れられない。
あれから、男女とも付き合ってみた
やはり、女性は無理だったが
陸人ほど、相性のよい人には
会えずにきた。
陸人、もう一度やりなおさないか?」
と、言ってきた。
陸人は、海斗を愛しているが
海斗の言葉にうちひしがれていた
蕾は、返事をしないて陸人を
そのまま抱いた。
陸人も昔を思いだして
蕾に抱かれた。
翌日、会社を休んで
蕾にずっと抱かれていた。
だが·····蕾が、愛していると
言ってくれる中
どうしても·······
蕾に····
愛してる····とは言えなかった。