私は、この人の妻?

引っ越しも全て終わり

私は、ぬいぐるみ作りを始めた。

雪哉さんの住むマンションは、
コンシェルジュさんがいる
立派な所だ。

最上階が雪哉の部屋だ。
キッチン、リビングダイニング
部屋が三つあり
寝室と予備室が二つ
クローゼットの部屋
トイレとお風呂場に脱衣場
洗面所
寝室には、シャワー室とトイレもある。

寝室のシャワーやトイレが
不思議に思い訊ねると
「あっ、穂乃華疑ってる?

ない、ないから。
この部屋に女性をいれたのは
穂乃華だけだよ。

そりゃ、そんな女性が居なかったとは
言わないけど。

断じてここには、連れてきていません。

俺は、見た目ヘラヘラしているけど
自分が信じられる人しか
自分の領域には入れないんだ。
難しいと思った?
嫌いにならないでよ。」
と、言う雪哉さんが
可笑しくて、クスクスっ笑っていると
「もぅ、真剣なんだからね。」
と、言われて
「そんな風に思ってないのに。
ただ、不思議だから、訊ねただけだよ。
それに、難しいなんて思いませんよ。
かえって、嬉しかった。」
と、言うと
雪哉さんは、真っ赤になりながら
私を抱き締めた。

私が雪哉さんの背中をトントンと
していると
「あきとも、あきとも抱っこ」
と、亜希寿が雪哉さんの
足に抱きついてきたから
雪哉さんは、私を放して
亜希寿を抱き上げる

そんな二人を私が抱き締めると
三人で笑ってしまった。

明日から雪哉さんは、
仕事に行くから
亜希寿に言い聞かせていた。
亜希寿は、泣きながら
「お仕事だから、我慢する。」
と、言った。

私と二人の時も
私がぬいぐるみを作ると
おとなしくしている亜希寿だから
話せばわかると思っていた。

式場の確認や両家の顔会わせの
日程も決めないと。

雪哉さんに
佳寿ちゃんのお墓参りに
行っても?と訊ねると
自分も一緒に行きたいと
言ってくれた。

式場は、雪哉さんにおまかせした。
顔あわせは、週末のお昼に
それから佳寿ちゃんの
お墓へと行く。

穂乃華は、こんなに穏やかで
良いのかと思うほど
幸せに満ち溢れていた。
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