私は、この人の妻?
14話

···式に向けて


衣装合わせでは、スタッフの方々に
絶賛されてしまった。

雪哉さんは、
背も高くてイケメンだから
わかるけど·····

私は、普通なんだけど
と、思っていると·····

雪哉さんとスタッフの方々に
そんなことを思っているのは
穂乃華だけだと言われて
そうかな?····と思いながら
合わせていく。

私の衣装が決まると
雪哉さんの燕尾服が決まり
白無垢が決まると
袴がきまる。
そんな行程を嬉しく感じていた。

亜希寿のスーツは、雪哉さんが
自分の燕尾服と同じ色にした。

式は、両家の身内だけで行う
美穂先生と美穂先生のご両親には
式から出席をお願いしている。

披露宴は、
雪哉さんの会社関係の方が
ほとんどになる。

式に向けて次々に決まって行く事が
新鮮で嬉しかった

今日の
両家の家族が顔合わせ穏やかに進んだ。

雪哉さんのお父様は、
大きな会社の社長をされていた方だが
穏和で優しい方で
私の両親も緊張することなく
普通に接する事ができて会話も弾んでいた。

今、お父様はGANDAIの会長として
全てを雪哉さんに任せている。

名前だけを置かせてもらっているんだよ
笑いながら······話されていた。

お母様と母とおばあ様は、
私の作品の話や
おばあ様の書道の話をされていた。

私と雪哉さんは、
この日に婚姻届に記入し
証人は両家の父親達にお願いをした。

それを
佳寿ちゃんのお墓に行く前に
提出することにしていた。

顔合わせ中も
亜希寿は相変わらず
雪哉さんから離れずに
皆を呆れさせていたが
雪哉さんは、
本当に嬉しそうにしていた。

だが、雪哉さんのお父様と
私のおばあ様には、
おいでと言われたら行く
どんな区別が亜希寿の中に
あるのかは不明だ。

雪哉さんのご両親にも
佳寿ちゃんのお墓参りに
行くことは話していたから
雪哉さんのご両親と
私の両親とは、
その場で別れて

おばあ様と雪哉さん亜希寿と
私で佳寿ちゃんのお墓に向かう。

途中の市役所で婚姻届を提出する。

市役所の方に
「受理いたしました。
おめでとうございます。」
と、言われて
「「ありがとうございます。」」
と、私と雪哉さん
「ありがとうございましゅ~」
と、亜希寿が頭を下げると
係の方も微笑んでくれた。

今·····私と亜希寿は、
落合から藤堂へと変わった。

車の中でおばあ様に
「亜希寿は、落合ではなく
藤堂亜希寿になったんだよ
パパと同じだね」
と、言われて
亜希寿は、
雪哉さんを見て嬉しそうに笑った。

お墓に向かう途中
花を沢山買って
佳寿ちゃんの眠るお墓へとついた。
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