私は、この人の妻?
雪哉さんは、亜希寿を大事そうに
抱き上げて
「穂乃華、荷物はコンシェルジュに
お願いするから
バックだけを持っておいで。」
と、言うから
大丈夫なのかと思うが
雪哉さんの言うようにして
雪哉さんとマンションに入る。
雪哉さんは、コンシェルジュの方に
二、三 伝えてから
エレベーターに乗る。
部屋に着き
私は、習った用に
カードキーで解除してから
ドアを開き雪哉さんと亜希寿を
先に中に入れてドアを閉める。
雪哉さんは、ソファーに
亜希寿を寝かせてから
「大丈夫だった?」
と、訊いてきた。
海斗さんの事かと思い
「佳寿ちゃんを失くした
ショックで記憶がないなんて
それも、私の事だけとか····
あ~やはり、私ではなかったのだと
改めて思いました。
悲しいとか辛いとか
まったくなかったです。
亜希寿も海斗さんより雪哉さんしか
見えてなくて。」
「良かった。穂乃華がやっぱり。
なんて、言ったらどうしょうかと。」
「ありません。まったく。
私は、藤堂 雪哉の妻です。
雪哉さんをこよなく愛していますから。」
と、言うと
雪哉さんは、真っ赤になりながら
私を抱き締めた。
私も雪哉さんの背中に手を回して
抱きしめ返すと
雪哉さんから、啄むようなキスをされて
「俺も、穂乃華が愛しくてたまらない。
愛してる、穂乃華。」
と、言いながら沢山キスをして
「もう、やめなきゃ、抑えがきかなくなる。」
と、一人で騒いでいた。
亜希寿がソファーでもぞもぞしたので
私達は、離れて雪哉さんは亜希寿の元へ
私はキッチンへと行き
夕飯の準備をする。
少ししてコンシェルジュさんが
荷物を届けてくれた。
三人で夕飯を食べて
雪哉さんと亜希寿はお風呂へ
その間に、私は片付けをして
亜希寿の着替えを手伝う。
「きもちよかった~
パパとね····」
色んな話しをする。
本当に亜希寿は、雪哉さんが大好きだ。
雪哉さんが上がると
二人でミネラルウォーターを
飲みながら雪哉さんから
本を読んでもらうのが日課だ。
私は、一人でゆっくり
お風呂に入らせてもらっている。
雪哉さんにばかり、亜希寿を
任せてしまっていると思うが、
亜希寿が雪哉さんでないと
行けないから仕方ない。
雪哉さんも、うれしいんだ
と、言ってくれてる。
亜希寿が寝てしまうと
亜希寿の部屋のベッドへと
運んでくれる。
寝室の前の部屋だ。
亜希寿の部屋のドアも
寝室のドアも開けたままにしておく
亜希寿が泣いてもわかるように
寝室は、手前にシャワー室と化粧室が
あり、奥が寝室になっている。
雪哉さんは、ベッドに入り
本を読んでいた。
私は、亜希寿を見に行き
布団をかけて
亜希寿のおでこに
お休みとキスをした。
『亜希寿、今日あった人が
あなたのお父さんなんだけど。
亜希寿の事を愛してくれているのは
パパだから。教えなくて良いよね。』
と、心の中で話しかける。
寝室に戻ると雪哉さんが
「おいで。」
と、言うから
ベッドに近づくと手を引かれて
雪哉さんに抱きしめられる
「愛してる。」
「私も、雪哉さんが大好き
あっ、不束者ですが
宜しくお願い致します。」
と、言うと
クスクスっ、笑いながら
「俺のほうこそ宜しく。」
と、言ってベッドに寝かされた。
雪哉さんからの沢山のキスに
翻弄されている間に
全てを脱がされて
雪哉さんが入ってくる
「····んっ···ふ····ぅ··ん···」
「うっ·····はぁ···んっ····
ほの···か····きも···ち···い··いっ····」
深く浅く何度も突き上げられながら
二人で果てて
抱き締めあいながら
顔を見合わせてクスクスっ笑っていた。