私は、この人の妻?
···式当日
今日は、雪哉さんと私の結婚式
スタッフの方から10倍増しに
仕上げて頂いて
びっくりするぐらい綺麗に
してもらった。
雪哉さんは、
私を見て固まってしまい
亜希寿は、
「ママ、きれい、おひめさまみたい」
と、言ってくれたが····
お義母様が
「自分の嫁の綺麗さに気づいて
なかったのかしら。」
と、言われて
私は真っ赤になり
回りからは笑いがでていた。
雪哉さんは、つかつかと来て
「穂乃華、すっごく綺麗だよ
こんな綺麗な人が俺の嫁なんて。」
と、言うから
「うふふっ、ありがとうございます。
でも、スタッフの皆様のお陰です。」
と、言うと
スタッフの方から
「いえいえ、
奥様が元から、お綺麗でしたから
何もしなくても良い程です。」
と、言われて
嬉しくて雪哉さんと
「「ありがとうございます。」」
と、言う言葉が重なってしまい
またまた、皆に笑われた。
時間になり父と教会の入り口に立つ
「お父さん、沢山心配や迷惑を
かけてごめんなさい。
今まで、大切に大切に育ててくれて
ありがとうございました。
今からも、お母さんと二人
ずっと、元気でいてね。」
と、頭を下げると
父は、涙を流しながら
「雪哉君と幸せになるんだよ。」
と、言ってくれたから
大きく頷いた。
« 時間でございます »
と、スタッフの方の言葉で
教会の扉が開き
私と父は、二人で歩き始める。
神父様の前には
優しい顔をした雪哉さんが
こちらを向いて待っていてくれた。
お義父様の横に亜希寿がいて
ニコニコしている
そしてお義母様
向かいに
おばあ様と母と
美穂先生と美穂先生のご両親
私と父は、美穂先生のご両親の前で
一度止まり、二人で頭を下げる。
雪哉さんも一緒に下げてくれた。
美穂先生のご両親からは、
「「幸せになるんだよ」」
と、何度も言って頂いた。
父が私を雪哉さんへ
「雪哉君、穂乃華と亜希寿を頼む。」
と、頭を下げると
「私の命にかえても。」
と、雪哉さんは言い
父に頭を下げ
私の手を自分の腕に添えて
神父様の元へと向かう。
誓いのキスでは、
ベールをあげてもらい
涙を拭いてもらいと忙しそうにしながら
雪哉さんは、あま~いキスをしてくれて
「愛してる。ずっと変わらず。」
と、囁いてくれた。