私は、この人の妻?

和装に着替えて
お客様を迎える。

私と雪哉さんの間に亜希寿
私の横には私の両親
雪哉さんの横にはお義父様とお義母様

おばあ様は、美穂先生と
美穂先生のご両親と
テーブルに着いている。

雪哉さんの会社関係の方が
次々に見えて
お義父様と雪哉さんに
挨拶をされる。
社内は課長さん達までが
呼ばれているらしい。

次は、華やかなドレスに着替えて
雪哉さんと入場をする。

扉が開くとどよめきがする
雪哉さんは、タメ息をつき
「穂乃華を皆にみせたら
こうなると思っていた。」
と、小さな声で言うのが
スタッフの方には聞こえていて
クスクス笑われていた。

私は、真っ赤になりながら
雪哉さんを見上げると
雪哉さんがチュッと頬にするから
またまた、会場がどよめく

二人で雛壇に座ると
お義父様より、紹介が始まる。

「この度は、息子・雪哉の結婚披露に
参加して頂きまして
    ありがとうございます。

先ほど見て頂いた通り
息子・雪哉は、嫁の穂乃華を
溺愛しております。

穂乃華前では、ダラしない顔を
しておりますが。
会社では、厳しい事もあると
思います。
だが、妻や子供を養う為だと
皆さんが思ってくれて
息子に力を貸して頂けたら
幸いです。

今後も皆様と皆様のご家族の御健勝と
GANDAIの発展を願い
挨拶と代えさせて頂きます。」
と、話すと沢山の拍手があり
私と雪哉さんも頭を下げる。

食事の時間が始まり
亜希寿は
「パパ!!」
と、雪哉さんの膝の上に。
しばらくは、手元の料理に
皆さん、舌鼓をされていた。

知っている方も
知らない方も
そんな私達を優しい顔で
見ていてくれていた。

変わった趣向はない
顔あわせだけだから

帰りの見送りに
もう一度だけ着替えて
皆様をお見送りする。

小さなお菓子と
穂乃華が作った
小さなぬいぐるみを添えて。

作るのに中々大変だったが
どうしても作りあげたかった。

男性のお客様が
殆どだったが
私がぬいぐるみ作家と
知ると驚きながら
やはり、わが社と
ご縁があったのですね
と、笑ってくれた。

夢のような一日は終わり
式場の関係者の皆さんや
スタッフの方にも
お礼と穂乃華の作品を
お渡しした。

中には、穂乃華の作品だと
知らずにネットで購入している
方もいて終始和やかな一日だった。

☆☆この穂乃華の粗品が
口コミで広がり
注文が殺到したのは。
報告のみ★★
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