私は、この人の妻?
···第二子
やっぱり·····お腹がいた~い
雪哉さんに連絡して
お義母様と母に連絡した。
お義母様がきてくれて
運転手付きの車で。
病院へと運ばれた。
病院につくと
入り口に雪哉さんがいて
私を抱き上げようとしたから
「雪哉さん···っ···ありがとう···
でもっ····お産の為に····歩くね」
と、言うと
雪哉さんは、すぐにお義母様を
見たが、お義母様が頷いたみたいで
私の手を握り
片方には、荷物を持ち
ゆったり進んでくれた。
看護師さんと話して
子宮口の開きを診る事に····
「藤堂さん上手ね。
頃合いだから分娩室に行きましょう。」
と、言われて
う~、痛い、陣痛の感覚で
分娩室へと移動する
雪哉さんは、何度も抱き上げようと
するが首を横にふり歩く
分娩室に入り準備をすると
雪哉さんも入ってきた。
雪哉さんがどうしても立ち会いたいと。
お産の時に亡くなる方もいると
テレビで見たらしく
大丈夫だと言うがきかない。
亜希寿は、お義父様が
連れてきてくれたと雪哉さんが。
「はい、藤堂さ~ん
波がきたら、頑張るよ~」
と、先生の声で
何度か息むと
「オギャア、オギャア」
と、元気な声
「ほら、パパとママだよ。」
と、先生が私の胸の上に
赤ちゃんを·····
「可愛いね。」
と、雪哉さんに言うが
雪哉さんから返事なくて
見上げると
青い顔をして泣いていた。
「雪哉さん、ほら見て
私と雪哉さんの赤ちゃんだよ。」
と、言うと
涙を拭きながら
「穂乃華、ありがとう。
本当にお疲れさま。」
と、言って赤ちゃんの頬をつついた。
赤ちゃんは、綺麗にしてもらい
新生児室でお兄ちゃんや家族と会う。
私は処置があるから
雪哉さんは、外に出された。
ずっと、穂乃華のそばにいると
言う雪哉さんを看護師さんが
宥めていた。
処置が終わり病室に行くと
亜希寿が
「ママ、赤ちゃん可愛かったね。」
「可愛かった?亜希寿も可愛かったんだよ。
亜希寿、赤ちゃんをお願いね。
お兄ちゃんが、色々教えてね。」
と、言うと
「パパ、僕、お兄ちゃんだって。」
と、雪哉さんに
「ああ、亜希寿は、優しい
お兄ちゃんになるよ。」
と、頭を撫でながら伝えていた。
藤堂のご両親も
おばあ様も落合の両親も
前を知らないから
大騒ぎで·····
可笑しかった。
今日は、母がついてくれる。
雪哉さんは、亜希寿と一緒に
渋々帰って行った。
母は、
「本当に、良い人と結婚したわね。」
と、言ってくれた。
私は、母と話しながら
疲れたのか眠ってしまった。