お医者さんとの恋[短編]
かなり咳も出るし、たんも絡む。
気分もあまりよくなくて、ベットの上に座っていると、
「お姉ちゃん、大丈夫? 」
隣のベットにいた
小学生上がる前くらいの女の子が話しかけてきた。
「ゴホッ、ありがとう。だ、大丈夫だよ。…ゴホッゴホッ 」
この子が優希先生が言っていた、子どもか…なんて思ったけど、
咳すると肺のあたりが痛みすでに涙目。
「お姉ちゃん、優希先生呼ぶ ?」
「いや、ゲホッ、大丈夫………」
体ダルいから、お医者さんやっぱり怖いもん
「優希先生、優しいから大丈夫だよ 」
えっ、こんな小さい子に怖がっていることバレてる !
普通なら立場逆なのに…。
痛む、ろっ骨をかばいながら、
そんなことを思っていると、
ーーコンコン
ノックの音がしてガラリと横ドアが開いた。