お医者さんとの恋[短編]
「はぁ……… 」
優希先生と仲良くか…
美友ちゃんの年齢を考えれば、深い意味で言ったんじゃないってことはわかるけど、どうしても意識してしまう。
一度呼び捨てで名前呼び捨てで呼ばれたけど、
あれから特に進展はない。
ま、当たり前だけどね。
名前呼ばれたのもきっとたまたま。
毎日会っているから優希先生への想いは確実に強くなっているものの
医者と患者だしこの恋は叶わないなんてことは分かっている
「花音ちゃん 」
「ひっ…! 」
優希先生のことを考えていたら、突然目の前に先生が現れてびっくりしてしまった。
「慌てているけど具合悪い? 」
「いや、もう元気です 」
「お昼ご飯も全然食べてないし、
花音ちゃん隠すから怪しい 」
心配そうな顔を浮かべながら、私の顔を覗きこむ先生。
ち、近いよ…。 顔の距離が。