鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
よし、じゃあ行くか。と、彼は空になったたこ焼きの容器とペットボトルを持ち、立ち上がった。
あたしもそれに続いた。
さっきまで、何故か彼の席だと言う有料観覧席に並んで座り、喉の乾きと小腹を満たした。
母親と親友とはぐれて知らない人達に絡まれたかと思ったら、助けてくれたけど年齢も名前も分からない男の子と一緒だ。
お互い自己紹介をするでもなく、なんとなく一緒にいた感じ。
不思議だけど、何故か彼は大丈夫なのかなって感覚。
少し前に絡んできた三人組にはない安心感がある感じ? 自分の気持ちなのに、よくわかんないけど……。
少し歩くとゴミ箱を見つけた彼は、ゴミを捨てた手とは反対の手をあたしに差し出した。
「なに……?」
あたしもそれに続いた。
さっきまで、何故か彼の席だと言う有料観覧席に並んで座り、喉の乾きと小腹を満たした。
母親と親友とはぐれて知らない人達に絡まれたかと思ったら、助けてくれたけど年齢も名前も分からない男の子と一緒だ。
お互い自己紹介をするでもなく、なんとなく一緒にいた感じ。
不思議だけど、何故か彼は大丈夫なのかなって感覚。
少し前に絡んできた三人組にはない安心感がある感じ? 自分の気持ちなのに、よくわかんないけど……。
少し歩くとゴミ箱を見つけた彼は、ゴミを捨てた手とは反対の手をあたしに差し出した。
「なに……?」