鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
こ、困った……!

あたし、絡まれてる?
も、もしかして、これってカツアゲとか?!

ど、どうしようっ!

あっちは見た感じ多分年上の男性三人で、こっちは中学生の女子一人!

勝ち目とかないよねっ?!

あぁぁ、お母さん、ありさぁっ!

掴まれた腕に力を込めて振り払おうとしても、やっぱり男性の力には敵わなくて、全然無理!

誰か、助けて……!

怖くなって周囲を見渡すも、はぐれた二人はいないし、助けてくれそうな人もいない。
きっと端からみると、ただ喧嘩してる友達とかに映ってて、知らない人に絡まれてるとは思っていないのかも知れない。

「あ、あのぅ……!
あたしお金そんなに持ってないし、掴んだところで何もなくて……!

あ、あと人探してるんで……!」
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