鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「隣のクラスの転校生! 超イケメンなんだって! 見てみたくないっ?」

キャッキャと興奮気味な彼女に、ふぅん、転校生かぉ~、と呟いて、カレーをまた一口。

うん、美味し。

「立花さん反応薄っ! イケメン転校生、興味ない?

それで朝からみんな、そわそわしてるのにっ」

「え、今日みんなが賑やかなのって、夏休み明けで妙にそわそわテンションあがってるからじゃないの?」

あたしの疑問に、彼女はきょとんとしたあと苦笑いを浮かべた。

「まぁそれもあるかもだけど、一番は転校生の話題でみんな賑やかになってるんだよ?

さすがマイペースな立花さん、全然気づいてなかったんだね?」
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