鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
昼休みに突然現れてあたしのクラスを賑わせて去っていった転校生は、本当に放課後またやって来て「行くぞ」と、さも当たり前かのようにあたしの手を引いた。
クラスメイト……。
特に女子は大騒ぎだった。
確かに、話題の転校生が現れて、女子と手を繋いでいれば騒がれるだろう。
昼休み後もこいつのせいで質問責めで大変だったのに、また大変なことになっていた。
「ねぇ、手……!」
「昨日は普通に繋いだだろ? 何で今日になって恥ずかしがるの?」
大丈夫大丈夫、と何が大丈夫なのか分からない適当な慰めに、朝以来のため息をついた。そこへやって来たのがありさだった。
「美空~……って、なにこれ?!
どう言うこと?!」
「あ、ありさっ……」
「誰?」
もう本当、色々と大変。
クラスメイト……。
特に女子は大騒ぎだった。
確かに、話題の転校生が現れて、女子と手を繋いでいれば騒がれるだろう。
昼休み後もこいつのせいで質問責めで大変だったのに、また大変なことになっていた。
「ねぇ、手……!」
「昨日は普通に繋いだだろ? 何で今日になって恥ずかしがるの?」
大丈夫大丈夫、と何が大丈夫なのか分からない適当な慰めに、朝以来のため息をついた。そこへやって来たのがありさだった。
「美空~……って、なにこれ?!
どう言うこと?!」
「あ、ありさっ……」
「誰?」
もう本当、色々と大変。