鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「先生に聞いたらあっさり教えてくれた。
あの道案内してくれた子誰ですかー、
怒んないであげてくださーい、後でお礼言いたいんで教えてくださーい。
って言ったらフルネームとクラスまでしっかりとなぁ。
まさか隣のクラスだとは思わなかったけど。
なんなら花火大会の時に母さんやらそっちの鈴木さんやらに呼ばれてたじゃん?」
ケラケラ笑う瀬田くんに、そうだったんだね、と頷く。
ありさはまだ彼を睨んでいた。
「で? 美空を呼び捨てる理由は?」
「運命だから」
「は?」
「だから、運命だから」
あたしもありさも固まってしまった。
運命、とは?
あの道案内してくれた子誰ですかー、
怒んないであげてくださーい、後でお礼言いたいんで教えてくださーい。
って言ったらフルネームとクラスまでしっかりとなぁ。
まさか隣のクラスだとは思わなかったけど。
なんなら花火大会の時に母さんやらそっちの鈴木さんやらに呼ばれてたじゃん?」
ケラケラ笑う瀬田くんに、そうだったんだね、と頷く。
ありさはまだ彼を睨んでいた。
「で? 美空を呼び捨てる理由は?」
「運命だから」
「は?」
「だから、運命だから」
あたしもありさも固まってしまった。
運命、とは?