鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「考えてみたら、俺としてはラッキーかもな。
み……立花の初めては、全て俺になるってことだもんな?
初めての名前呼び、初めての苗字呼び捨て。うんうん、小さなことから一歩ずつ。
み……立花の初めてをこれから沢山もらうことにしよう!」
さすが運命! 俺を待っていてくれたんだ!
さっきまでしゅんとしていた瀬田くんが、嬉しそうに訳の分からないことを語っている。
「彼には気をつけて」
ありさの言葉が頭の中でぐるぐる廻った。
名前呼びも苗字呼び捨ても確かに初めてだし、手を繋いだり抱き締められたり、全部が全部、初めてのこと。
そりゃあ、小さな従兄弟と手を繋いだり名前で呼び合ったりするけど、それとは違うのよね?
み……立花の初めては、全て俺になるってことだもんな?
初めての名前呼び、初めての苗字呼び捨て。うんうん、小さなことから一歩ずつ。
み……立花の初めてをこれから沢山もらうことにしよう!」
さすが運命! 俺を待っていてくれたんだ!
さっきまでしゅんとしていた瀬田くんが、嬉しそうに訳の分からないことを語っている。
「彼には気をつけて」
ありさの言葉が頭の中でぐるぐる廻った。
名前呼びも苗字呼び捨ても確かに初めてだし、手を繋いだり抱き締められたり、全部が全部、初めてのこと。
そりゃあ、小さな従兄弟と手を繋いだり名前で呼び合ったりするけど、それとは違うのよね?