鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
わ、わ、わっ!
ど、どうしよっ!

男の子に抱きしめられるなんて、あたしっ! あたしっ!

「だからぁ、この子俺の連れなんだって!
あんた達と行くわけないっての。

てかさ、男三人で女の子一人をナンパして無理矢理連れ去ろうなんてさ、恥ずかしくないわけ? 」

同じ男として引くわぁ~。とか
なんとか、頭上からそんな声が聞こえるけど、あまりの出来事にパニック状態のあたしは、動けなくなっていた。


「黙って聞いてりゃあてめぇっ!」

「黙ってないじゃん。

てかなんなの、そのいかにも漫画の悪役ってセリフ。
本当に言うヤツいるんだな。
リアルなん初めてみたわぁ」

「ってめぇ!」
< 7 / 100 >

この作品をシェア

pagetop