鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「う、うん……」
お父さん以来、だ。
「あら、珍しい。
美空がこんなに男の子と仲良くしてるなんて」
お母さんが、あたし達の座る席の前を通りながらふふっとそう言った。
瀬田く……瀬田は嬉しそうにお母さんに会釈した。
「娘さんと仲良くさせて頂いております、瀬田と申します!
これから付き合いが長くなると思いますので、以後お見知りおきを!」
本当に中学一年生? 同じ歳?
みたいな大人っぽい挨拶をした瀬田に、お母さんは驚いた顔をして、そのあと朗らかな笑顔を浮かべた。
「ありがとう、美空と仲良くしてやってね。同世代の男の子の友達なんて、あなたが初めてよ」
言ってお母さんは仕事に戻った。
瀬田がポツリと「きっと立花のお母さんに挨拶をした男子は俺が初めてだな」と、笑っていた。
なんでこんなにあたしの初めてにこだわるのか、謎。
お父さん以来、だ。
「あら、珍しい。
美空がこんなに男の子と仲良くしてるなんて」
お母さんが、あたし達の座る席の前を通りながらふふっとそう言った。
瀬田く……瀬田は嬉しそうにお母さんに会釈した。
「娘さんと仲良くさせて頂いております、瀬田と申します!
これから付き合いが長くなると思いますので、以後お見知りおきを!」
本当に中学一年生? 同じ歳?
みたいな大人っぽい挨拶をした瀬田に、お母さんは驚いた顔をして、そのあと朗らかな笑顔を浮かべた。
「ありがとう、美空と仲良くしてやってね。同世代の男の子の友達なんて、あなたが初めてよ」
言ってお母さんは仕事に戻った。
瀬田がポツリと「きっと立花のお母さんに挨拶をした男子は俺が初めてだな」と、笑っていた。
なんでこんなにあたしの初めてにこだわるのか、謎。