鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
え、瀬田って割と幼い?
精神年齢、従兄弟くらい? 従兄弟、3歳なんだけど。
ちょっと瀬田が心配になってきた。

「瀬田もお泊まり好きなの?」

「違うと思うわよ?
美空の家でのお泊まりだから、羨ましいんじゃないの?」

あたしの家でのお泊まりだから?
瀬田が? なんで?

「羨ましいはとりあえず置いとくとして。
明日丸一日遊ぶって、もう決定なわけ?

遠出するとか、時間指定の何かのチケット持ってるとか?」

「違うよ? 楽しくのんびりコース」

「うん。ノープラン。
ゆっくり起きて街中ぶらぶらしたいかなぁ、なんて話しはしてたけど」

あたしとありさの予定を聞くと、あからさまにほっとした表情を見せる瀬田。
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