鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
卒業のうるうる
のんびり楽しく過ごしていると、いつのまにやら中学3年生の春先になっていた。
月日が経つのは早いなぁ……。もう中学校卒業だ。
「美空、どうしたの?」
「どこ見てんだ? ぼんやり姫」
頬杖をついて窓の外を眺めていると、二人から声がかかって顔をそちらに向けた。
ありさと瀬田は、1年生の頃こそ別のクラスだったけど、2年、3年と同じクラスになれた。偶然って凄い。
毎日3人で、賑やかに楽しく過ごした。二人の手には、それぞれ卒業証書が握られている。
「ああ、二人とも。ちょっとセンチな気分にならない? 卒業だし」
「お? ぼんやり姫は、おセンチなぼんやり姫にランクアップしたのかっ!」
茶化す瀬田を
「黙れ瀬田くん」
とありさがおでこにペチッとする。
変わらない風景だ。
月日が経つのは早いなぁ……。もう中学校卒業だ。
「美空、どうしたの?」
「どこ見てんだ? ぼんやり姫」
頬杖をついて窓の外を眺めていると、二人から声がかかって顔をそちらに向けた。
ありさと瀬田は、1年生の頃こそ別のクラスだったけど、2年、3年と同じクラスになれた。偶然って凄い。
毎日3人で、賑やかに楽しく過ごした。二人の手には、それぞれ卒業証書が握られている。
「ああ、二人とも。ちょっとセンチな気分にならない? 卒業だし」
「お? ぼんやり姫は、おセンチなぼんやり姫にランクアップしたのかっ!」
茶化す瀬田を
「黙れ瀬田くん」
とありさがおでこにペチッとする。
変わらない風景だ。