鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「お昼まだなのに、お祝いケーキ来ちゃった……!」
「いいじゃない、前菜がケーキってことね」
あたしの呟きにありさが笑ってフォークを手にした。
「ま、なかなかないけど、なかなかないからこそ楽しいよなっ!」
瀬田もポジティブに言いながら、フォークを手にしようとした。
「あ、でも待って」
瀬田が、フォークにのびかけた手を止めた。で、申し訳なさそうに言った。
「俺、嫌いじゃないけど甘いのってそんなに得意じゃない。なんか飲み物、ない?」
水でも何でも良いから、と言った瀬田に、ああ、とテーブルの上を確認する。
お母さんは、周囲の人たちにはしっかりドリンクもお冷やも出していたみたいだけど、どうやらあたし達へのサプライズでちょっと抜けてしまったらしい。
このテーブル上には、ドリンクもお冷やもない。
「ごめんね、今持ってくるっ!」
あたしは慌てて席を立った。
「いいじゃない、前菜がケーキってことね」
あたしの呟きにありさが笑ってフォークを手にした。
「ま、なかなかないけど、なかなかないからこそ楽しいよなっ!」
瀬田もポジティブに言いながら、フォークを手にしようとした。
「あ、でも待って」
瀬田が、フォークにのびかけた手を止めた。で、申し訳なさそうに言った。
「俺、嫌いじゃないけど甘いのってそんなに得意じゃない。なんか飲み物、ない?」
水でも何でも良いから、と言った瀬田に、ああ、とテーブルの上を確認する。
お母さんは、周囲の人たちにはしっかりドリンクもお冷やも出していたみたいだけど、どうやらあたし達へのサプライズでちょっと抜けてしまったらしい。
このテーブル上には、ドリンクもお冷やもない。
「ごめんね、今持ってくるっ!」
あたしは慌てて席を立った。