旦那様、離婚はいつにしましょうか~御曹司と清く正しい契約結婚~
渋谷プロジェクトは全部で八人。私と同期入社の友人、谷口亜美(たにぐちあみ)の他はすべて男性。年齢は二十代から三十代半ばまでまちまちだ。
しかし、プロジェクトの途中でプロジェクトリーダーが突然の退職。
どうやら実家のお父さまが倒れたらしく、地元の大阪(おおさか)に戻るのだとか。
それで私が事務処理を一手に引き継いだため、てんてこまいなのだ。
「次は……。リサーチ結果の集計か」
コーヒーを片手に、手帳を取り出してやり終えた仕事にチェックを入れ、次に取りかかるべき案件を確認する。
「やっぱここにいた」
「どうしたの、亜美?」
なんだか急いでいる様子の亜美は、緩くパーマがかかった肩下十五センチほどの髪の私とは対照的に、ショートカットがよく似合う活発な女性だ。
彼女は私の隣にやってきて「行くよ」と促した。
「トラブル?」
しかし、プロジェクトの途中でプロジェクトリーダーが突然の退職。
どうやら実家のお父さまが倒れたらしく、地元の大阪(おおさか)に戻るのだとか。
それで私が事務処理を一手に引き継いだため、てんてこまいなのだ。
「次は……。リサーチ結果の集計か」
コーヒーを片手に、手帳を取り出してやり終えた仕事にチェックを入れ、次に取りかかるべき案件を確認する。
「やっぱここにいた」
「どうしたの、亜美?」
なんだか急いでいる様子の亜美は、緩くパーマがかかった肩下十五センチほどの髪の私とは対照的に、ショートカットがよく似合う活発な女性だ。
彼女は私の隣にやってきて「行くよ」と促した。
「トラブル?」