Phobiagift
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[ねぇ、貴方○○ちゃんよね。私向かいの家に引っ越してきた╳╳っていうの。よろしくね。]


彼女は╳╳と名乗ると、おさげの髪を揺らしながら 屈託のない笑顔を見せ 目の前に手を差し出してきた。


1週間前大きなトラックと一緒に来た7歳年上の╳╳お姉ちゃん。


何故か、お母さん達が家にあまり帰ってこないらしく、毎日夜ご飯は家に食べに来ていた。


小学校の友達の子にいるお姉ちゃんみたいに、私の髪を結ってくれたり、おままごとして遊んでくれたり、悲しいときすぐに慰めて抱きしめてくれた。





・・
私のすごく大好きだったお姉ちゃん。



まさかこんな事になるなんて…

[……げてッ………にっ……げて…]

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