モハメド・アリ
私は人一倍生に対して執着があると思うんだ。
死に対してもおんなじように。
君は生と死は表裏一体の関係だとおもうかい?
私はそうは思わない。
一体ではあっても表裏ではない。
生は表でも裏でもないし、死についてもそうだ。
生と死はね、人生に対して平行なんだよ。
決して交わることは無いが常に存在している。
だから生に執着する者は等しく死にも執着する。
死に執着する者は等しく生にも執着する。
自分の生を実感したくて、何でもない相手と性を感じ、心を殺すんだよ。
人の生命力に充てられ、死を願う。
悲しいかな、
そうなってしまえばもうこれは変えられない。
最後は美しく死ぬ準備をするだけだ。
最高に着飾り、死に対して、
蝶のように舞い蜂のように刺すんだ。
そうする事しか出来ないんだよ。私達は。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

卒塔婆

総文字数/142

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

蛾

総文字数/272

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

寝首

総文字数/495

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop